よくある質問
太陽電池コントローラ全般についての質問にお応えいたします。
コントローラの選定方法を教えてください。
以下の3つの条件を確認し,選定してください。
1.太陽電池の仕様を確認します。
太陽電池の短絡電流がコントローラの入力を超えてはいけません。
また太陽電池の開放電圧がコントローラの入力電圧を超えないようにしてください。
太陽電池のページ
太陽電池コントローラのページ
2.バッテリーの仕様を確認します。
バッテリーが12Vであれば12V,24Vであれば24V,48Vであれば48V対応のコントローラを選定してください。
バッテリーのページ
3.負荷の仕様を確認します
負荷のピーク電流が太陽電池入力電流を超えないようにしてください。
太陽電池の代わりに他の電源を使ってバッテリーへの充電はできますか。
できません。安定化電源などで運用すると,コントローラやシステムの故障の原因となるため,必ず太陽電池を使用してください。安定化電源はコントローラの動作確認時に,仕様書に記載されている方法でのみ使用できます。風力発電機を使用したい場合は転換制御機能のあるコントローラを使用してください。
転換制御機能つきのコントローラ
Tristarのページ
独立型太陽光発電システムにDC-ACインバータを配線する際の注意点はなんですか。
定格がコントローラの出力電流よりも小さいインバータであっても,実際の動作開始時に定格を大きく超える電流が流れるため,コントローラの故障の原因になります。コントローラではなく,バッテリーに直接つないでください。

独立型太陽光発電システムはメンテナンスフリーで運用可能ですか。
定期的にメンテナンスをすることをおすすめします。配線や端子部分に緩みがないか,太陽電池の表面に汚れがないか,バッテリーの仕様に基づきバッテリーなどを確認してください。
転換制御とは何ですか。転換制御コントローラを教えてください。
転換制御とは,通常の充電と異なり太陽電池(もしくは風力発電機)とバッテリーを直接接続し,過充電になった場合にコントローラに接続された負荷で過充電分の電力を消費する制御方法です。対応するコントローラはTriStarシリーズ(TS-45,TS-60)です。
Tristarのページ
MPPTとは何ですか。
充電コントローラと充放電コントローラの違いは何ですか。
充電コントローラは太陽電池で発電した電気をバッテリーに充電するためのコントローラです。
充放電コントローラは充電だけではなく,負荷への出力制御も可能となっています。バッテリー電圧が一定値より下がった場合に負荷への放電を止めてバッテリーを保護する機能(LVD)や,夜間タイマー機能がついているコントローラもあります。両コントローラは,バッテリーを安全に使用するために大変重要な機器です。
充電方式について教えてください。
PWM制御で一般的に以下のような3段階充電を行います。
1. Bulk(バルク充電):
発電した電流をそのままバッテリーに充電します。
2.Absorption(吸収充電):
バッテリー電圧をガス化電圧寸前に保ちながらゆっくりと充電します。
3.Float(フロート充電):
バッテリーの電圧をフロート電圧に保ち,非常に弱い電流でバッテリー容量の
100%近くまで充電します。
太陽電池充放電コントローラは接地(アース)することを推奨していますが,接地しない場合は正常に動作しないのでしょうか。
接地しない場合でも太陽電池充放電コントローラは正常に動作します。
しかしシステムにサージが発生した場合,サージの逃げ場所が無くなるため,コントローラや負荷にダメージを与えてしまう場合があります。
システムが正しく接地されている場合は,システムに発生したサージはアースを介して逃がすことが出来ます。つまり接地することによってシステムがダメージを受けることを軽減できます。
太陽電池コントローラ各機種ついての質問